MOTION ANALYSIS
撮影した動画から、関節角度や重心の動きを可視化。目標とする動作と重ね合わせることで、感覚では掴みにくい違いを目で見える形にし、その差を埋めるトレーニングへつなげます。
WHAT YOU GET
「もっと腰を回して」「体が開くのが早い」——指導の場でよく使われる言葉です。ですが、この「腰」や「体」が身体のどこを指しているのかは、あいまいなままになりがちです。開いているのは鎖骨なのか、胸郭なのか、それとも骨盤ごと流れているのか。指している場所が違えば、取り組むべき練習もまったく変わってきます。
当コースでは、競技動作を撮影し、その映像をもとに解析を行います。骨格の動き、関節の角度、重心の移動、左右のバランスを映像に重ねることで、「体が開く」と表現されていた現象が、実際にはどの部位で何が起きているのかを切り分けます。そのうえで、解剖学的な名称を用いて「いつ、どこが、どう動いているのか」をご説明します。
あいまいな言葉のままでは、受け取る側の解釈に委ねるしかありません。部位と動きを特定できれば、これまで感覚でやり取りしていた課題を、指導者とお客様が同じ絵を見ながら共有できる状態になります。
目的は解析そのものではありません。目標とする動作との違いを特定し、その差を埋めるためのトレーニングにつなげることです。ストレングス&コンディショニング(NSCA-CSCS)有資格者が、可視化された課題に基づいてプログラムを設計します。
まずは競技動作を撮影します。競技は問いません。ゴルフのスイング、野球の投球・打撃、陸上のスタート、球技での切り返しや着地まで、動きのあるものはすべて解析の対象になります。撮影した映像には、骨格・関節の角度・動きの軌道・重心の位置・足が接している範囲(支持基底面)を重ねて表示します。一瞬で流れてしまう動きを止め、コマ送りで確認することで、これまで感覚でしか語れなかった部分が目で追える形になります。
目標とする動作——過去のご自身のベスト、あるいは指導者が示すモデル動作——を並べ、インパクトやリリースといった動作を決定づける瞬間で時間軸を揃えて重ねます。テンポの違いをあえて補正しないため、「インパクトの少し手前の段階で、すでに上体が開き始めている」といった、どの局面でどの程度ずれているのかが見えてきます。
見えてきたズレには必ず原因があります。関節可動域の制限なのか、支える筋力の不足なのか、力を出す順番(タイミング)の問題なのか、重心をコントロールできていないのか。原因を切り分けたうえで、その課題に対応するトレーニングを設計します。
トレーニングを重ねたのち、同じ動作をもう一度撮影します。初回の映像と重ねることで、狙った変化が起きているかを確認します。変化が出ていればその方向を継続し、出ていなければ Phase 2 に戻って見立てを組み直します。この繰り返しが、動きを目標へ近づけていく最短の道筋です。
ゴルフのスイング、野球の投球・打撃、テニスのストロークなど、身体をひねる動作の場合です。
| 動作の局面 | 解析で見るポイント | 想定されるトレーニング |
|---|---|---|
| 構え・準備 | 重心の前後左右の位置。足が接している範囲に対して、重心がどちらへ偏っているか。 | ① 足圧を整えるドリル ② 股関節まわりの可動域改善 |
| 切り返し | 骨盤と胸郭の回旋差。上体が先行していないか、下半身から順に動けているか。 | ① 体幹の分離運動 ② ローテーション系トレーニング |
| インパクト・リリース | 各関節の角度と、力が最大になる瞬間の到達タイミング。軸の傾き。 | ① タイミングを揃えるドリル ② 片脚支持での安定性向上 |
| フォロースルー | 減速していく局面での重心のコントロールと左右バランス。 | ① 減速動作のトレーニング ② エキセントリック(伸ばしながら力を出す)強化 |
陸上競技のほか、サッカーやバスケットボールなど、走る・跳ぶ・切り返す動作が繰り返される競技の場合です。
| 動作の局面 | 解析で見るポイント | 想定されるトレーニング |
|---|---|---|
| 接地の瞬間 | 膝と足首の角度。接地する位置に対して重心がどこにあるか。 | ① 足関節まわりの強化ドリル ② 接地のタイミング練習 |
| 支持期 | 骨盤の落ち込みと、その左右差。体幹の傾き。 | ① 片脚スクワット ② 臀部まわりの強化 |
| 離地・跳躍 | 股関節・膝・足首が伸びていく順序とタイミング。 | ① プライオメトリクス ② 連動性を高めるトレーニング |
| 着地 | 衝撃を受け止めるときの関節角度と、左右のバランス。 | ① 着地衝撃の吸収練習 ② 方向転換動作の安定化 |
当ジムでは4スタンス理論による身体タイプの診断を行っています。タイプによって、力を出しやすい重心の位置も、身体を動かす順序も異なります。つまり、教科書どおりのフォームが、そのままあなたにとっての正解になるとは限りません。
動作解析で見えた重心の動きを、この診断結果と重ねて読むことで、「一般的な正解」ではなく「あなたのタイプにとっての正解」に近づけていくことができます。フォームを他人に合わせるのではなく、自分の身体に合わせて整えるためのコースです。
| コース | 時間 | 料金(税別) |
|---|---|---|
| 1回 | 60分×1 | 13,000円 |
| 6回 | 60分×6 | 78,000円 |
| 12回 | 60分×12 | 156,000円 |
フォームの課題を指摘されても、それが自分の身体のどこで起きているのか分からないまま練習を重ねると、努力の方向がずれたまま時間だけが過ぎていきます。私たちが行うのは、その「見えなさ」を解消することです。撮影した映像に骨格や重心を重ね、目標とする動作と並べて、どこがどれだけ違うのかを一緒に確認します。課題が見える形になれば、やるべきことは自ずと決まります。感覚の言葉に頼らず、目で見て納得したうえで身体を変えていきたい方に、このコースをおすすめします。